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【ウ・1】

ウキ  ウキ・浮き  
ウキとは水に浮く物の総称である。漁網に付ける浮子も、釣りのウキも、などなど・・・・。英語の辞書を調べても、buoyとfloatとがあり、難しい。刺し網に使われるオレンジ浮子には、floatとあるが、buoyも聞いた事がある。こっちは救命ブイか・・・・。  浮子の別の呼び方で、一般的にはこの方が分かりやすいだろう。「アバを収集しています」なんて言うと、ちょっとプロっぽいが、「ウキをひろっています」だと、もっと軽い感じになるね。ビーチコーミングをしていると、浜辺で行き交った人に声をかけられることがある。そんな時に相手はどうも私の大きなゴミ袋に関心があるようだ。顔はこちらを向いていても、目は時々ゴミ袋の方へ。中には『何かいいモノあるんですか?』と聞いてくる人もいるので、そんな時に私はオレンジ浮子を取り出し、「これは台湾の浮きで、分布を調査して海流の研究をしています」と適当に答えることにしている。そうすると相手は『へぇ〜!・・ご苦労様です』となって分かりやすいんだな、これが。(林)

ウキウキケンキュウカイ  ウキウキ研究会  
2002年4月に横浜のケマさんと林が始めた浮子に関する研究会。二人で始めた小さな会だったが、オタクの域を脱し、2002年11月に行われた漂着物学会総会では、45名の個人参加者のうち、ウキウキ研究会の会員が10名を占めるという圧力団体になるまで成長した。2003年1月現在の会員数は23名だ。こんなに増えるとは思わなかった。最初の頃は予備も含めて通信を20部作ったら、多すぎるかなぁと思っていたが、今ではそれを超してしまった。(林)

ウキウキノレン  ウキウキ暖簾
2006年10月14、15日に開催された第6回漂着物学会北海道大会の時に、会場である襟裳岬「風の館」に展示された。漂着物学会及びウキウキ研究会でお馴染みの様似町在住のカナタさんこと田中正人さんにより製作された。材料は、一体成形ウキ(陽刻は「道南」と「スタフレンフロー」)の青色448個、オレンジ色158個、赤い小さなウキが25個、貫通ウキがオレンジ色6個、青色6個、みどり色63個を使用している。当初は、学会期間のみの展示の予定であったが、あまりの素晴らしさに終了後も継続して展示している。(石川)
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ウキダマ  浮き玉  
球形の浮子をいう。私の感覚からすれば、小さな浮き玉はかわいい。そしてプラスチックの浮子よりもガラス製の方が浮き玉にふさわしい。もちろんでっかいガラス玉はたくさん欲しいけど、借家住まいの私には置き場が無いんだよなぁ。(林)
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ウキダマホウロウキ  浮き玉放浪記  
2002年暮に閉鎖した「Stardust Box」というホームページがあった。小舟さんという女性の作られたこのサイトは、彼女が作ったクラフトを中心にしたとてもセンスの良いサイトだった。その中に浮き玉放浪記があった。一時は閉鎖されていたHPも、今は復活しています。ご覧下さい。(林)

ウキダル  浮樽  
酒やたまりの桶を網のウキとしても使った。愛知県知多半島で行われていたナガノ漁と呼ばれる延縄漁の一種では、この浮樽を縄の最初と最後に目印としてつけた。瀬戸内海のサワラ流し網では、夜間操業のために網の両端と中央につけた浮樽の上面にランプを取り付けて使ったので、「火樽」とも呼ばれた。(林)              
浮樽はアマの道具。潜水漁の際に全国的に使用されてきた。徳島県内では潜水漁の盛んな阿南市、伊島、由岐町、牟岐町など県南で使用されてきた。  潜水漁の際、木樽にフゴと呼ばれる小型の網をつけ、海面に浮かせ船に繋いで流しておく。海底でとってきたアワビやナマコなどを、漁をしている間はこのフゴに入れておいておく。フゴの下には分銅をつけて安定させるが、潮流の早い伊島付近では3?にもなる分銅をつけるとのこと。漁の途中、少し休憩するときには、浮樽の上に腹這いに載って休む。現在では木樽製造者がいなくなり、プラダル(プラスチックの樽)に切り替わっている。  こんなものが漂着することは、なかなかないだろうが…それだけに…(磯本)
# by ukiukijiten | 2007-01-25 18:10 | ア〜オ

【ウ・2】

ウキトイウナノミセ  浮子という名の店  
神奈川県鎌倉市長谷にある。漂着物学会においては2002年4月、鈴木聖子氏が発見。2002年12月13日に京馬と鈴木、この店を探検。江ノ電長谷駅下車、大仏通りを、徒歩10分の距離。「うき」という名で、電話帳には載っているというが、店の扉には「浮」というステンドグラスがあるだけで、外の看板には「RESTAURANT BUOY」と表示がある!ブイとフロウトはどう違うのか、ケマはこの問題にとりつかれることになる。そして、店はお休みであった。いつ行ってもお休みという噂もあり、残念である。中にガラスのウキもあるようだった。外には救命浮き輪があった。これも救命ブイとも言うのである。(ケマ)

ウキノイエ  浮きの家  
海のそばを走っていると、浮子を飾っている家がある。玄関先に大きなガラス玉が置いてある家もあれば、花壇の周囲をガラス玉で囲っている家もある。そんな家を浮きの家とでも言おうか。でも、世の中にはスゴい家があるさ、能登半島の先っぽには有名な?浮きの家がある。これはもう飾り付けなんてもんじゃない。もう家そのものが浮子で出来ているのでは???と思うほどの家だ。もう外壁が浮子一面!!能登半島に遊びに行かれたら、ぜひ探して下さい。千里浜を過ぎ、輪島も越え、R249を上にずーっと上に走っていけば、そのうち見つかるよ。  これほど有名ではないが、各地には「おっ!スゴい!」という家がある。私のお気に入りは赤碕にある浮きの家だ。国道を外れており、面倒なので、詳しい場所はあえて書かないが、バイナリーと呼ばれる大きな二つのガラス玉が合体した浮子や、レア物ガラス浮子を無造作に垣根につるしてある。そして、玄関には表札の横にハリセンボンとハコフグ!!(林)
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ウッド  エイモス・エル・ウッド   
ガラス玉のバイブル Beachcombing for Japanese Glass Floats の著者だ。この他にも Beachcombing for Pacific といった著書がある。彼の本によってガラス玉にはまった人は多いと聞いている。彼の本職は、ボーイング社のエンジニアだった。彼は1989年に他界した。合掌。(林)

ウミノナカミチ  海の中道  
2002年11月に漂着物学会のついでに海の中道を歩いた。学会の始まる前と終った後で、計2回歩いた。海の中道という地名にひかれ、石井先生の漂着物事典でも紹介され、九州まで行ったらぜひ行きたいと思っていた所だった。駅を降りたらすぐ浜に出られると思っていたが、そこにあるのは公園入り口で400円の入場料が必要だった。浜に出るのに金がいるの?とケチな私は線路沿いに1kmほど戻って、フェンスのすきまから防風林を抜けて浜に出た。やや黄色味を帯びているが、石英質のきれいな砂山を上ると目の前には真っ青な玄海の海!左手には志賀島!ケチな気分も吹っ飛んだ!漂着していた浮子は台湾のオレンジ浮子、中国の紡錘型浮子、分銅型浮子、豆型浮子、そして韓国の丸型浮子、バナナフロートと基本的な浮子が勢ぞろい。そして石井先生の地元だけに浜を歩く人が多い。そしてみんな何か拾っている。でっかいウスバハギやアカウミガメの漂着もあり驚いたが、それより驚いたのは自転車に乗って寄り物拾いをする人がいたことだ。汀線にそって自転車をみんなが走らせている。こんな場所は初めてだ。(林)

ウルシアバ  漆浮子  
カニやエビをとる底刺し網に使われた漆浮子とは、漆を施した浮子ではなく、漆の木を素材に使った浮子である。一部には表面に漆を施した浮子もあったようだが私は見たことがない。陸前地方でも使われていたと聞いている。漆の木が選ばれた理由は、いつまで使っても水が浸み込まないからだ。また漆の木はわりと軽く、樹液を採集して漆液が出尽くした木は伐採するので、それを再利用したのかもしれない。これはあくまでも想像だけどね。(林)
# by ukiukijiten | 2007-01-25 18:05 | ア〜オ

【エ】

エチゼンカイガン  越前海岸  
福井県嶺北地方にあり、厳密に言えば越前町だけかもしれないが、私は越前町あたりから東尋坊あたりまでの広範囲でもよいと思う。冬場には北西の季節風によって、もたらされる漂着物の量は多い。ロシア船籍のナホトカ号が漂着したのは東尋坊のすぐ近くだ。砂浜は少なく、岩場が優勢だが、ビーチコーミングの楽しめる場所だ。夏場には極めて少ないが、冬場には小さなガラス玉が普通にみられる。行けば拾える位の確率です。そして、拾えるまでは帰らずに、探し続けること。(林)
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エビスサマ  えびすさま 
えびす様は大漁をもたらす神様で漁民の間では極めて広く信仰されており、大きな鯛を脇に抱えて、もう一方の手には釣り竿を持っている。  伊勢湾付近では、刺し網の浮子綱の中央(タガと言った)になる部分の浮子にはえびす浮子をつけた。これはえびす神が網におられるということで、大漁を祈ってくれるという意味になる。  えびす浮子は他の地域でも見られ、瀬戸内海沿岸では中央にエボシ型のついた「えびす浮子」を「ミトアバ」、「おおだまさん」とよんでいる。こうした、えびす浮子の漂着はまだ見たことがない。(林)  

エボシガイ  エボシガイ  
エボシガイは海面を浮かぶ物に付着して漂流をする。これはカイと名前の最後についているが、貝の仲間ではなく、カニ、エビといった甲殻類に分類さる。エボシガイの名前はやはり烏帽子に似た形から由来しているのだろう。  エボシガイは卵から生まれたときにはエビのような外観で、プランクトンの様な生活をしている。そして成長するにつれ海面に浮かぶものに付着し成長する。エボシガイは付着する相手を選ばないようだ。もう、くっつけるもんなら何でもといった感じで、無節操を絵にかいたらこうなる。当然、浮子にもくっつくので、ガラス玉に限らず、プラスチック製の浮子にもよく付着する。くっついている部分が焦茶色のエボシガイと朱色のカルエボシの二種類が多いようで、特にオレンジ浮子には付着しやすいようだ。私の知る限りでは、ガラス玉に付着するのはカルエボシの方が多い。ちなみにカルエボシは軽石に付着するところから付けられた名前だそうだ。そうなると、軽石もガラス質なので、ガラス玉とは相性が良いのかも。(林)
 北海道の海岸でこれがついた漂着物を見かけると『南から来たのだな』とわかり嬉しい。以前北海道沿岸で死んだシノリガモの胃のなかからこれが出てきたことがあり、何でこんなものが!と驚いた。がしかし、エボシガイはなにかにくっついて北海道まで来ているので、食べていても不思議は無いのですよね。(小林)
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エリモミサキ  襟裳岬周辺での浮子漂着の様子
北海道の背骨といわれる日高山脈が、太平洋に沈むところが襟裳岬。襟裳岬は沖合い2キロにわたって岩礁が点々とあり、約400頭のゼニガタアザラシが暮らしている。岬を境に西側は高さ60mの海食崖が続くが、東側は百人浜という自然状態の砂浜が約15キロ続いている。そのため、漂着物探しには、百人浜がお勧めだが、砂浜まで車で行ける所はほとんどないため、たくさん拾ったときには運ぶのが大変。地元の漁師さんは、拾いコンブ漁のため軽トラックで砂浜を走ったりするが、まねしない方が安全。 襟裳岬沖では、千島海流(親潮)と対馬海流がぶつかりあっている。そのためか、結構いろいろな浮子を見つけることができる。南は中国、韓国から、北はロシアの浮子も漂着している。台湾製オレンジ浮子も完品は珍しいが漂着する。また、本州方面ではめずらしくなったガラス浮子は、よく拾うことができる。これは、北海道ではメヌキ漁など深海での漁具として、ガラス浮子が現役で使用されていることがあるのだろう。これまでに拾ったガラス浮子の陽刻は、「川口」、「旭」、「北」、「○の中にイ」、「○の中にキ」、「○の中にシ」、「Hサ」がある。浮子以外の漂着物では、海獣類のストランディングが多いのが特徴であると思う。第2回の漂着物学会で配られたチョウチョガイも多く拾うことができる。 おすすめの季節は、春〜秋にかけてで、特にこの地方で「やませ」と言われる北東の風が強く吹いた後は多くの浮子が見つかる。ただし、襟裳岬周辺は、一年を通して強い風が吹くので、防寒、防砂対策は必需品である。(石川)
 北海道で漂着物を拾うとき、太平洋側沿岸は襟裳岬を境に、東側と西側と分けて考えている。南からやってくるオレンジウキも、襟裳岬の西側のほうが少し多く漂着している。(小林)
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# by ukiukijiten | 2007-01-25 17:40 | ア〜オ

【オ・1】

オウコウギョウ  翁興業  
オレンジ浮子の陽刻に見られる文字である。ただこの翁興業が製造元の会社名か、ブランド名か、と言ったことは分からない。(林)

オウゴンノタキ  黄金の滝
北海道浦幌町。ここの海岸ではなぜか10メートルくらいの場所一箇所にガラスダマが漂着することがある。今まで最高の収穫は2人で一度に100個。大きさは6センチから8センチほどのもの。2004年に中国製緑色尺球一つの漂着例がある。(小林)

オウジュンゲン  翁順源  
オレンジ浮子の陽刻に見られる文字である。この翁順源の陽刻には数種類のパターンがあるので、ある程度の期間作り続けられているものであろう。また翁興業との関連は不明である。船牌浮標(Boat brand)の陽刻の対面にくることが多いので、船牌浮標という製造元が作っているものと思われる。(林)  オレンジ浮子「船牌浮標」にみられる字。「翁順源」のほか「順源」と書いてあるものもある。私はたぶん台湾のメーカー名ではないかと考えている。この頃、簡体字の「順源」が目立つ。「翁順源」と簡体字の「順源」は違うメーカーなのだろうか?「順」のつくメーカーは多く、簡体字のも繁体字のもある。今回は描けなくて残念。近年、順源はBOAT BRANDと書く代わりにSHUNYUAN(順源の発音をピンインで表したもの)順源浮標と書くようになってしまった。昔は(いつのこと?)BOAT BRANDの裏に、順源とか、翁順源とかあったのに。みんなが船牌浮標をまねしたせいだろうか?以後の話は、「船牌浮標」の項を参照。(ケマ) オオキナウキ  大きな浮き  直径2mほどの鉄製の浮きです。福井市の長橋町の岩場の海岸にうち上がっていました。この右手の方に日本海が開けています。嵐で運び上げられたようです。(田中)             

オオキナフヒョウ  大きな浮標  
2m弱の浮標が愛知県南知多町の潮干狩の浜辺の休憩所に打ち上がっていました。三河湾に面したアサリの貝殻の多いところです。浮標の下面にフジツボがびっしりとついています。永年働いてきたようで、ここらで退職しようか。(田中)             

オタケビ  雄叫び  
「やったー!」「ウッキー!!」「I got it!!」誰しも自分のお得意の”雄叫び”があるはずだ。私もときどき発すると思うが、自分で何と叫んでいるかは記憶にない。私の場合はこんなときに出る。まずその日の最初のガラス玉を見つけた時(一つ見つけると欲がグーッと出てくるんだなぁ)。大きなガラス玉を見つけた時。きれいなアオイガイを見つけた時。そしてまだじぶんで見つけた事はないが、オウムガイを見つけた時。(林)

オッパイダマ  おっぱい玉  
ガラス玉を外側から見て、ヘソの中心部分が中からの圧力で凸型に膨らみ、ヘソが乳首状に見える物だ。誰かこの命名に異論を唱える方はみえませんか?他にもっといいのある?これは大きなガラス玉にはあまり見られず、10cm以下の小型のガラス玉に見られることが多い。(林)
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オモリ  錘・重り  
ウキに対するオモリである。錘や沈子(いわ・ちんし)ともいわれる。オモリの素材は色々ある。鉛、軟らかめの石を加工したもの(滑石だと思われる)、焼き物(これは常滑で焼かれたもの)、貝殻(タカラガイ)などである。(林)
# by ukiukijiten | 2007-01-25 16:57 | ア〜オ

【オ・2】

オヤシオ  親潮  
千島海流とも言う。北海道十勝の沿岸はこの海流に洗われている。  えりも岬を境にして西と東では大きく流れが違うので、流れ着くものも違う。対馬海流や黒潮に乗ってやってくるもの、例えばヤシの実やモダマ、オウムガイやアオイガイ、ルリガイなどにはお目にかかったことがない。  外国のものでは韓国のプラスチック製品が多く、中国、台湾、ロシア製(酒びん、紙パック)も多い。私が一番遠くからと思うものを拾ったのは、ニュージーランド製のミネラルウォーターのペットボトルだけど、どこから海に出たかはわからない。わりと新しそうで、長旅をしてきたようには見えなかったから。(中司)

オレンジイッタイセイケイウキ オレンジ一体成形ウキ
オレンジ色のプラスチック製の浮子だが、オレンジ浮子と違って、一体成形である。また形状は両端の細くなった円柱状である。(細長い紡錘型)またプラスチックも柔軟性のあるもので、割れた例は見たことがない。代表的なものには「SANSHIN」と陽刻がある。日本製と思われる。  この浮子はオレンジ色だけではなく、青色、緑色そして煉瓦色もあるようだ。(林)
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オレンジウキ  オレンジ浮子  
オレンジ色のプラスチックで出来た浮子。大きさによって、5種類以上に分けられ、その中でも1号浮子の数が圧倒的に多い。主な生産国は台湾である。表面の陽刻にはバリエーションが多く、その目立つ色彩からビーチコーミングのマストアイテムとなっている。この浮子は2枚のプラスチック板を接着しているために中は中空である。耐水圧は150mから200mほどあり、刺し網漁に使われるのが多い。(林)
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 オレンジ色(赤色でもいいけど)の細長いプラスチック浮子。近頃、黄色もある。先日の福岡大会のおり、玄海町郷土資料館で、このウキの形にそっくりの木製のウキが刺し網の上部に付けられているのをみて、びっくりした。木製が先で、プラスチックウキは後に出来たのだ。これに日本語で「フロート」とあるほか、英語・簡体字(中国本土で使用する略字)・繁体字(台湾で使用する旧字)・ハングルなどが書いてあるので、ドキドキウキウキするのである。日本語で「フロート」とあっても、簡体字が同じ面に書いてあるものもあった。繁体字と簡体字が同じウキで使われているものもある。鳥取県境港市の会社は、漁具を北朝鮮に提供して、カニを獲って貰っているという。ウキの製作地と、使用地は、国境を超えているかも。(ケマ)  
 十勝の海岸で見たことはない。福岡大会の時、神湊で拾い持ち帰った9本はどれも陽刻が違った。その奥深さに、林氏が好物とするのを納得した。(中司)  
 いままで北海道では見たことがなかったし探そうともしていなかったが2003年1月10日に日高門別漁港の隣の浜で見つける。まさか漂着しているとは思わず驚いた。 半分折れているが船の図案とその横の文字が見て取れる。北海道でこのタイプの浮きを自分で確認したには始めて。その後2003年2月2日三石町の浜歩きではテトラポットなどに囲まれ、プラスティック製品などがたくさん漂着しているところでオレンジウキをいくつか拾う。それぞれ図案、書いてある漢字ともにばらばら。 北海道の日高より西側にはもっと漂着している可能性があるとおもう。日高より東側の道東方面においても軽いプラスティックゴミが集まるところや台風の後などはもしかしたら見つかるのではないかと思っている。(小林)
 2003年版のウキウキ事典の時には『十勝の海岸で見たことは無い』と書いているが、その後十勝の豊頃町、浦幌町の海岸で見つける。目が慣れたのか、海の環境の変化か、歩きに行く度に見つけるようになった。北海道沿岸の日本海側は言うに及ばず、オホーツク海側でも、太平洋側でも漂着が見られる。(小林)
 徳島県でも非常に多く、浜に行けば必ずと言っていいほど漂着してい る。県内の漁港を見る限りでは、このオレンジ浮子を使用している所は無いので外国 からの漂着物と考えられる。陽刻に関しては、塑料浮子・温州塑料・BOAT BRAND FLOATS NO.1・順源浮標・雙魚商標塑料・玉塑商標・船牌浮標・翁順源・汎魚商標な どが見られる。大きさは約11cm、約9cmなどの違いが見られ小型の物は少い。色は主にオレンジだが稀に黄色いものが見られる。(茨木)
 追記:最近・・・とは言っても、2008~9年頃になってオレンジ浮子の蒸着量に変化があらわれた。以前に比べ明らかに量が減り、浜歩きをすれば見つかるが、以前のようにいくらでも見つかるものではない。(林・2009)             

オレンジソリッドフロート オレンジソリッドフロート  
オレンジ一体成形ウキの項目を参照

オレンジフロート  オレンジフロート  
オレンジ浮子の項目を参照
# by ukiukijiten | 2007-01-25 16:50 | ア〜オ