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【ソ】

ソウギョショウヒョウ  雙魚商標  
この雙魚商標のオレンジ浮子も調査結果では12%ほどの占有率を占める。またオレンジだけではなく、黄色の同型をしたものもある。この陽刻の図柄は丸の中に二匹の魚が飛び跳ねているかわいいもので、陽刻のバリエーションも多い。またブランド面と反対側の陽刻には「1C」がよく使われている。その意味は不明。(林)

ソリョウウキ  塑料浮子  
プラスチック製浮子の総称である。プラスチック製品はうまくメッキすると金属に見えることがある。最近の自動車部品などはそんなプラスチックの塊だ。でも、プラスチックの浮子は、誰が見てもプラスチック製としか見えない。そんな浮子に塑料浮子とわざわざ陽刻してあるのだ。これって、ちょっと考えると楽しくありません?それともリサイクルを考えて素材を明記したとか・・・きっと漂着することを予想して、拾った人がこれは何だ?と困らなくても良い様に・・・親切だなぁ。(林)
# by ukiukijiten | 2007-01-24 13:29 | サ〜ソ

【タ・1】

タイアツスイシン  耐圧水深  
読んで字のごとく耐圧水深だ!ちなみに私の場合は5mも素潜りするとけっこう水圧を感じるし、それより潜ると息も続かないし、暗くなるし、10mも行けないだろうなぁ。スクーバやれば別の話し。それに比べ浮子はすごいなぁ。だって耐圧水深が150mなんて平気で書いてあるんだもの。(林)

ダイイチガラス  ダイイチガラス  
ガラス製品メーカーの第一ガラスもガラス玉を作っていた。ここのガラス玉は「DG」という陽刻が見られる。これに他のアルファベットや数字が付随することもあるが、「DG」の文字があればこの会社の製品だろう。(林)
 第一の略字に数字(2と3)がついているもの、D.G、D.G A、D.G B、第一を四角で囲いその下に○で囲んだ特の字がついているもの、6種類を拾っている。(小林)

タイセキソウノナカノアバ  堆積層の中の浮子
 砂や土の堆積には水の力が最も関わっているために以前は堆積岩のことを水成岩とも言った。砂丘の成り立ちには水が運んできた砂を風が飛ばして運ぶので、風の要素も大きい。こうした砂丘にできた砂の堆積層の中からガラス浮子が発見されることがあるそうだ。私が関わっていた恐竜発掘現場の土方の話しでは、北陸のとある場所にある海岸近くに砂の採取場があって、その丘を切り崩して砂を売っていたそうな。その砂の中には貝殻や丸いガラス玉があって、砂を大きなふるいにかけ、砂以外の石や貝殻、ガラス玉などは選別していて、そこで土方が拾ったという小さなガラス玉を一つもらった。地図を書いてもらい、その場所を訪れたが、もう丘はなく凹んだ大地に水が溜まり、あたりは草ぼうぼう。(林)

タイフウ  台風  
伊勢湾台風、第二室戸台風、こうした歴史的な台風は大きな被害を与えた。私が子供の頃に近くを通過した伊勢湾台風は、襲来時が満潮と重なったために伊勢湾周辺に大きな影響を与え、亡くなった人も多かった。台風の後に漂着した多量の靴があったために靴塚というものまで作られたし、電柱に「伊勢湾台風の時にはここまで冠水しました」というプレートがつけてあったことも覚えている。  でも、台風がやってくると、私はワクワクしてしまう。不謹慎かも知れないが、子供の頃からそうだった。学校は休みになるし、家でゴロゴロ漫画でも読んで・・。今だと、うーん早く海に行きたいな。何か漂着してるぞ、きっと大きなガラス玉も太平洋を一周してくるかも。ワクワク!!となってしまうのだ。2002年の秋にも、台風の通過翌日に渥美半島に行った。そこではじめて見たものは波浪によって海底から引っこ抜かれたウミサボテンと、どこかから漂着した南極1号!!(林)  
八重山に大型の台風が来ても、せめて沖縄本島に影響がないとニュースにもならず、皆さんが知らない間に暴風域だったりする。ちょっと寂しい。その台風が去った後は、海岸には山のような漂着物がある。中には、防風林まで飛ばされ海岸には何もない時もある。大物・珍品をゲットするには、この台風の後が狙い目。(金子)

タイヨウギョギョウ  太陽漁業  
野球はそんなに好きではないが、ひところ太陽ホエールズのファンだった。おさえのピッチャーの斎藤が好きだったからだ。奴はそんなに強くもなくて、コントロールもいまいちだったけど、投げるときの顔は負けていても、いつでも不敵だった。そんな奴はとっても素敵。そのホエールズのオーナーが太陽漁業だった。◯の中にひらがなの「は」がトレードマーク。ときどきこのマークのついた浮子が漂着する。  私が越前海岸で見かけたラグビーボールそっくりの黒い浮子には、中央にマルハのブランドがあった。(林)
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タイヨウフヒョウ  太陽浮標  
オレンジ浮子のブランドの一つである。この太陽浮標は全体に大きめで、同じ1号浮子であっても他社の物より少し大きめだ。またそれよりもずっと大きな浮子に1号と陽刻してあるものもある。ブランドの陽刻面の反対側は無地のものが多い。私が調査したときの占有率は8,8%だった。(林)          
# by ukiukijiten | 2007-01-24 12:40 | タ〜ト

【タ・2】

タイワンノウキ  台湾の浮子  
台湾の浮子の代表はオレンジ浮子だ。これらを台湾製だと判断した理由は陽刻されている漢字が略字ではなかったからだ。一度台湾にこうしたオレンジ浮子の製造元を訪ねてみたいと思っているが、いつになることやら。(林)

タクホン  拓本  
石碑の銘文や図柄を採集するのに使われたり、考古学で土器の表面の模様を採集するのに使う拓本の技法を浮子の陽刻や陰刻の採集に応用することができる。石井先生に教えてもらった湿拓は簡単に使えるので、オススメ!!くれ竹本舗の「墨拓」というセットが使いやすい。(プカプカ通信8号参照)(林)

タコカラヅリハエナワリョウ  タコ空釣りはえ縄漁  
通称「化け縄」と呼ばれる漁法で、1906年 に北海道浦河町の漁業者によって始められた。当時千葉県銚子で行われていた、エイ空釣りはえ縄漁具を導入したところ、ミズダコが多く掛かったことから、大正時代に北海道各地に普及した。空釣りはえ縄漁は名前のとおり、はえ縄の針に餌を付けずに、移動するタコを引っ掛けてとる漁法である。  仕掛けは、縄(化繊)にヒモでくくった石のおもりを下げ、次にガラス浮子(現在ではプラスチックが多い)を付け次にヒモのついた針を8〜10本さげ、またガラス浮子を付ける。この繰り返しである。おもりと浮子の微妙なバランスにより針は海底すれすれの所に下がるようにするため、海底は針先を傷めない砂地がよく、漁場は水深10m〜150mと幅広い。(田中正)
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タコノモヨウ  蛸の模様  
日本海側に多いと思うが、プラスチック製の中空でわらじ型の韓国製浮子がある。色は黒、グレー、煉瓦色などがあり、ハングルの陽刻や陰刻があるので、判別は簡単だ。この中に蛸の図柄のついたやつがある。私が知っているのは煉瓦色のやつだ。最初に見かけたのは鳥取県の白兎海岸。その後丹後半島の箱石浜や福井の越前海岸でも漂着を見た。北海道の山本さんからの私信によれば、朝里から張礁にかけての海岸で漂着があったとのことだ。  京馬さんには、韓国語の師匠がいて、いつもハングルを読んでもらえるそうだ。この蛸の模様の上にあるハングルは「ムノピョ」と言って、意味は「ミズダコ印」となるそうだ。(林)               

ダブルエフ  ダブルF  
青森にある北洋ガラスのガラス玉についていた北のマークを英語圏の人間が身近な文字に置き換えたとき、北を上下逆に読むと、Fとその鏡文字に見えたために、ダブルFと読んだことにはじまる。 確かに逆から見たらダブルFだなぁ。このような例は他にもあり、「仙」を上下逆に読むと、Tyとなる。(林)
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ダブルソーセージフロート
ダブルソーセージフロートが、初めて文献に登場したのは1993年のBert Webber著「I'd rather be beachcombing」で、P41に写真のみが登場している。Walt Pich著「Glass Ball」(2004)で、ダブルソーセージの名称とともに日本の漁村や浜でこのウキを見たことが無いが、台湾では珍しくないので台湾のガラス工房で作られていると推測している。また、プカプカ通信45号では、Amos Woodさんの名著にも登場しておらず、近年になって文献に登場していることから、そんな古くからあったウキではないような気がすると林さんが書いている。しかし、ダブルソーセージという名称は、日本人には違和感を感じてしまうのは私だけだろうか?日本のソーセージとは、まったく似ていない。だれか別の日本名称を考えてはどうだろうか。
これまでに百人浜では、ダブルソーセージフロートを2004年1月13日(a)と2006年10月16日(b)と2回拾っている。サイズは、長さa)129mm,b)132mm、太さa)54mm,b)53mm、くびれ部の太さa)44mm,b)48mmとなっている。
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ダブルボール ダブルボール
球形のガラス玉の内側に、もう一つガラス玉ができること。 内側の玉は、シールボタン付近にできるため、シールボタンをつけた際にできたものと考えられる。シールをしたガラスが軟らかな場合、スピンドルになることもあるが、ガラス玉内部が減圧状態の場合、内側にボールのできることがある。ダブルボールの多くは、シールをやり直していることが多い。
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タル  樽  
酒やたまりの樽や桶を網のウキとして使うこともあった。愛知県の知多半島では、「ナガノ」と呼ばれる延縄漁があり、縄の最初と最後の目印としてこの樽を使った。浮き樽とも呼ばれる。(林)

ダルソコウキ  ダルソコ浮き  
名付け親は横浜のケマさん。東南アジアで使われていると思われるこの浮きはビーチサンダルの底のような、柔らかい発泡系のプラスチックを短冊型に切り、その両端を紐で結わえて使っている。ケマさんはサンダルの底と思っているようだが、私はお風呂マットかと思っている。そうなると風呂マ浮きか?(林)
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# by ukiukijiten | 2007-01-24 12:26 | タ〜ト

【チ】

チュウゴクノウキ  中国の浮子  
中国の浮子は中華人民共和国の浮子のことだ。中国の浮子には球型、紡錘型、分銅型、豆型など形状にバリエーションが多い。こうした浮子に施される陽刻や陰刻には簡略字が使われているのでわかりやすい。また浙江、福建といった地名も印されている。(林)
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チンシ  沈子  
オモリ全般をいう。特に釣りの仕掛けはオモリと呼ばれる。網のオモリはイワの方が多いようだ。(林)イワ・オモリの項目を参照              
愛知県南知多町の漁港で見かけたものです。ロープがとても丁寧に掛けてあるものや、石の凹みをうまく利用しているものなど色々ありました。ロープの掛け方を考えるので、沈子黙考でしょう。(田中)
# by ukiukijiten | 2007-01-24 11:20 | タ〜ト

【ツ】

ツリノウキ  釣りの浮き  
浮きをあつかうとなれば、釣りの浮きにも言及しなければいけないかもしれないが、これはまた別の世界だろう。「浮き」でインターネットの検索をかけると、出てくるのは釣りの浮きがほとんどだ。へら浮きなどもう深くて、深くて、底が見えないほど。漂着した釣りの浮きも見られるが、私は全く関心がない:(林)

ツヤケシ  つや消し  
表面がつや消しになった様子をいう。ガラス板の場合だとスリガラスという。こうした状態を作るのには二つの方法があり、一つはフッ酸をかける方法と、もう一つはサンドブラストをする方法だ。砂浜に埋もれたガラス玉だと、外に出ていた部分が飛んでくる砂粒にさらされて、つや消しになっていることがある。こうしたつや消し状態になるのには、ある程度の期間が必要だ。私が定期的に歩いている越前海岸での様子から判断すると、半月ほどの間をあけて歩くと、つや消しは見られないが、一月から二月ほどの間をあけて歩くと見られる。ガラス玉はつや消しになりやすいが、電球はなりにくい。ガラスの硬さが全く違うようだ。(林)
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# by ukiukijiten | 2007-01-24 10:03 | タ〜ト