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【ラ・リ・ル・レ・ロ】

ラジオブイ  ラジオブイ
 マグロはえ縄漁や流し網漁などに使われるラジオブイは、仕掛けたはえ縄がどこにあるのかを知らせるために、無線装置を備え電波を出しているものだ。これならば、暗天時や、荒天時でも探し出すのが簡単だろう。最近では、GPSを使ったもっと便利なラジオブイがあるのかもしれない。(林)

ロシアノウキ  ロシアの浮子  
ロシアの浮子は、直径約20センチ、重さ約2キロもある金属製で、ずしりと重い。いかにも、ロシアという感じで、たくさん集めてもうれしくはないかもしれない。実際の漁に使用するのも大変そうだが、1993年に、千島列島のパラムシル島へ行った時に、漁に使われているのを見たことがある。(その時は、まだ浮子に興味がなく、写真を撮り損ねたのが残念。)浮子には、紐を通す部分があるが、取れている物もけっこうあり、その場合はただの金属の玉に見える。(石川)  
ロシアの浮子なら、やはりソ連の星のマークのついたガラス玉だろう。アルミ浮子もあるが、ガラス玉だ!ガラス玉の中にはC.C.C.Pとマークされたものもあるそうだ。これもいいなぁ。  もちろん、プラスチック浮子もある。私が見たロシアの浮子は直径が40cmほどの大きなも ので濃いピンク色をしていた。表面には格子状の陽刻があり、キリル文字でЛОДЬЕМНАЯОИЛА ГЛЧБИНАПОГРЧЖЕНИЯ150とあったが、これがどういう意味かは全く分からない。このスペルもあんまり当てにならないよ。プラスチック製の浮子の特徴は耳が上下にあり、それも中心になく、オフセットになっている。色は黄色もあった。  私は一時ロシアのカメラにハマった。何しろ安いのだ。チープな作りだが、インダスターというレンズはガラス製で侮れない。順光ならツァイスレンズに負けないかも。でも逆光ならフレアーばかりで・・・だった。  ところで今のロシアの経済はどうなっているのかねぇ?1ルーブルが400円の頃の印象しか ないからなぁ。会員の鈴木さんはロシアと縁が深いようで、何と1000ルーブルのご寄付を頂いたが、ロシアでガラス浮子がいくつ買えるのかなぁ?(林)
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 (C.C.C.Pのガラスウキは、シーシーシーピーを参照)

ローリングピン  ローリングピン  
シリンダー型の浮子のことでもある。アメリカではローリングピン、もしくはローラーとも呼ばれる。大きさは10cmから15cmほどの長さが多いが、40cmを超す長さの物もある。(林)シリンダー型浮子の項目を参照
# by ukiukijiten | 2007-01-22 18:50 | ラ〜ワ

【ワ】          

ワラジガタウキ  わらじ型浮子  
わらじ型をしており、形はバナナフロートや舟型浮子に似ているが、中空で一体成形の柔軟性のあるプラスチック素材を使っている。「ソフビ」と呼ばれるソフトビニールに近い素材を使っている物もある。製造国は韓国で、ハングルの陽刻が目立つ。色は黒、グレー、レンガ色、オレンジ色など。               
タコのマークのあるレンガ色の浮子は、わらじ型浮子の代表でもある。  漂着場所は、やはり韓国に近いせいか日本海側が多い。(林)
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ワレタウキ  割れた浮子  
形あるものはいつかは滅びる。プラスチックの浮子、ガラスの浮子、木製の浮子、木の実の浮子、水圧で割れる浮子はプラスチック素材が多い。漂着時に割れるのはガラス玉だ。(林)破片の項目を参照
 12センチくらいのガラスダマを砂浜に落とすと『パシャン』という音で割れる。6センチくらいのガラスダマをコンクリートの床に落とすと『ガツッ』といいひびが入る。シリンダー型ガラス浮子をアスファルトに落とすと『カシャン』という軽い音で割れる。尺玉を岩にぶつけると車がパンクしたか、銃声のような『ボン』という音で割れる。(小林)
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# by ukiukijiten | 2007-01-22 18:44 | ラ〜ワ

あとがき


漂着物学会のあった2002年11月ころから、ウキウキ事典の構想を頭に描いていました。そして、プカプカ通信で紹介し、二ヶ月という短い締め切りにも関わらず、たくさんの方々から原稿、写真、資料などをいただきました。  最初は、「果たしてどれだけ集まるのか?」と思っていましたが、17名の方々に原稿を寄せていただきました。 私は、漂着物としての浮子を中心に書きましたが、執筆者の中には、漁業従事者へ聞き取り調査を行って書かれた方もみえ、「叩き台」と思って始めた事典ですが、予想した以上に、原稿が集まり、同じ項目でも,とらえかたの違いが見られるようになり、内容も充実してきたのではと思っています。  漂着物学会の会長、石井忠さんには、序文と「反共に燃えた浮子」という玉稿を頂きました。ありがとうございました。  石井忠さんが1986年に著された「漂着物事典」は文庫にもなり、1999年には「新編・漂着物事典」となった。これらの本は私にとって、漂着物のバイブルである。どこから読み始めても楽しく読め、何度読み返しても飽きることがない。そんなバイブルに少しでも近付けたらと、ウキウキ研究会のみなさんの力を借りた成果がこのウキウキ事典です。                                    
# by ukiukijiten | 2007-01-22 16:38